ターミネーター:新起動/ジェニシス

「ターミネーター」シリーズの第5弾に、12年ぶりにアーノルド・シュワルツェネッガーが復帰して新たに始まる作品らしい。旧シリーズを何回も見た世代としては、懐かしいシーンもあればタイムトラベルが複雑に入り乱れて訳がわからない展開になってしまった。T-800が守護神でジョン・コナーが抵抗軍のリーダー、カイル・リースが父親でサラ・コナーが母という大前提は前知識として必要だろう。でも、今作はかなりひねりが加わっているので、物語についていくのが大変だった。

オールドファンには懐かしいセリフや場面がたくさん出てきて、うれしいもんだ。全部わからなくても、なんとなく記憶のどこかにあるものだ。そんな記憶とも夢ともいえる潜在意識がこの映画の肝になっている。昔の世界に戻ったはずなのに、あるべき姿と少し違う現実が待っている。それを別のタイムラインだと説明される。これは、たぶん続編があることを前提に作られているのだろう。

2029年、機械軍と人類が戦いを繰り広げている。スカイネットが核戦争を引き起こして大半の人類は滅亡する。地下に潜った抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)が戦い方を伝授して反撃する。そのままではまずいと思った機械側は、ジョンの母サラ(エミリア・クラーク)を抹殺すべく過去にターミネーターを送る。それに対抗するために、ジョンの右腕であるカイル・リース(ジョイ・コートニー)が派遣される。1984年に行ってみたら、液体化するT-1000(イ・ビョンホン)に襲撃される。そして、サラとT-800(シュワちゃん)に助けられる。

なんとかT-1000の追跡を振りきった一行は、今度またタイムスリップする。すると、そこには味方であるはずのジョン・コナーが金属粒子に支配されたターミネーターになって現れて、カイルとサラとT-800の敵になっている。カイルが未来からタイムスリップする瞬間にジョン・コナーは、機械軍団に取り込まれてしまっていたのだ。さらに、訳がわからないのはカイルという名前の子供を持った他の家族が存在している点だ。

ジョン・コナーはT-3000という人間と機械の間の子であるアンドロイドになっていて、スカイネット(ジェニシス)の起動させるためになんでもやる見たいだ。なんとかその野望は防ぐことができたみたいだ。でも、続編でどうなるのかわかりません。どうも、交通整理がうまくできないまま続編に続いていくようなのだ。このあらすじがだいたい正解なら、かなりの数のタイムラインが存在していることになる。アクションは見せ場がたっぷりあるので楽しめるけど、頭がこんがらがってしまった。星3個。

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