オデッセイ

間違いなく今年の洋画ベストテンに入る傑作。アンディ・ウィアーの「火星人」を原作にリドリー・スコットが映画化した作品だ。火星に一人残された宇宙飛行士が科学の力で生存期間を伸ばす。NASAの全面協力を得て詳細なやり取りは現実的だ。現在の宇宙開発の現状に即した描写はリアリティに富んでいる。スペースアクションの新時代を切り開いた。是非映画館で観るべきだ。

地球から一番近い惑星火星には無人の宇宙探査機が到達している。近い将来有人探査が可能になる日が来るかもしれない。科学的に最新の知見を取り入れて、まるでドキュメンタリーのようなリアルな映像が繰り広げられる。火星には空気がないし昼と夜の温度差もすごい。そんな過酷な環境を見てきたように体験できる。嵐があることも証明されている。

アレス3という3回目の火星有人探査で、マーク・ワトニー(マッド・デイモン)が一人取り残される。船長のメリッサ・ルイス(ジェシカ・チャスティン)は乗組員の命を優先して残ったメンバーだけで地球に帰る決断をする。NASAもワトニーの死亡を記者会見で発表して、葬儀まで行われていた。ところが、火星では腹部に負傷をおったワトニーが基地までたどり着き生きる方法を探していた。

宇宙飛行士になるには非常に厳しい試験を突破しないといけない。科学全般に詳しいことはもちろん、精神力も試される。マッド・デイモンは絶望しそうにある表情から、植物学者としての知識を活かしてじゃがいもを作り始めていきいきとしてくるまで演じ分けている。一人芝居みたいなもんだけど、全く飽きることがない。人間の排泄物を肥料にして、畑を作るなんて昔の日本でやっていたことだ。さらに、水を作るのに水素を燃やす。実に現実的だ。

アメリカだけではどうにもならなくなって、中国が協力を申し出るのも憎い演出だ。うまく行きそうになると問題が発生して観客をハラハラドキドキさせる。その間には音楽ネタで笑いもとってくれる。デヴィット・ボウイやアバなどの懐かしいポップスは自分が若い時に聞いていたものばかりだった。ワープもしないし、現在の科学の水準からかけ離れたのもは何も出てこない。最後の手袋を使うシーンでは、涙と手のひらの汗が止まらなかった。星5個。

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