ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

「スター・ウォーズ」シリーズの外伝をなる実写版映画化の第1弾となる作品だ。時間的に一番はじめに公開されたレイア姫がR2-D2に設計図を託した以前の物語を映画化している。つまりデススターの設計図がどうやって入手したのかを描いている。レイア姫は捕虜にされて、ロボットだけが逃げ延びることができた。ということは、設計図を入手するべく活躍したであろう反乱軍は生命を犠牲にしたのだ。この物語は自己犠牲の覚悟を持って志願した人々の決死の戦いが全編描かれる。見ている最中にはそこまで考えなかったけど、見終わって振り返ると悲しい内容だ。

ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は子供の時、父ゲイリンと離別する。父母と一人娘だった家族のところに帝国軍の将校がやってきて、エンジニアの父親ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)に仕事復帰するように強制して連行する。母は殺されて、荒野にたった一人残された娘はたくましく生き残ったが悪党として有名になっていた。

ジンは反乱軍に救われて、将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)から父がデス・スターの開発に関わっている可能性を指摘される。デス・スターは完成間近であり、それが完成すると帝国軍の力が大きくなってしまうのだ。反乱軍の評議会で対策が話し合われるけど、誰も強硬策を主張しない。ジンだけは父親の関与を否定したいと思う。

そこで、情報将校のキャシアンとロボットK-2SOを伴ってジェダに向かい、元帝国軍のボーディ-(リズ・アーメッド)、盲目の戦士チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)、ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)と合流してデス・スターの設計図を奪う作戦に乗り出す。シールドで守られた星に侵入するのに元帝国軍のボーディ-が役に立つ。わずか数名で敵の撹乱と情報入手という難しい作戦を実行する様子は手に汗握るものだった。リレーのようにデス・スターの設計図が伝わっていく。

でも、バトンを渡し終わった役目の人間は命をかけている。あるものはデス・スターの破壊光線の爆風に消えてしまうし、敵との戦闘に倒れるものもいる。ダース・ベイダーが追いかけてきて、やられてしまう兵士もいる。命がけのリレーの先にはレイア姫がいた。彼女が「希望だ」というのを聞いて、思わず涙が出てしまった。希望のバトンがかろうじて成功するのだ。星5個。

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