とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

キアヌ・リーヴスの「ハートブルー」（1991）をリメイクして、最新のエクストリーム・スポーツを取り入れて映像化したクライム・アクションだ。モトクロススタント、スカイダイビング、サーフィン、ウィングスーツ・フライング、スノーボード、フリーロッククライミングなどを究極の自然の中で映像化している。その迫力は度肝を抜かれるけど、FBIが追っている犯罪が何なのかはっきりしないので映画としては今ひとつだった。いくらすごいアクションを見せられても、物語の内容が密でないといけない。

高層ビルからモトクロスバイクでガラスを破って脱出して、空を飛んで逃げる。ドル札を輸送している貨物機から札束を空中に放り出し、スタイダイブして逃げる。そこまでは犯罪のにおいがしたので、FBI（連邦捜査局）が乗り出す口実として成立している。神出鬼没の集団を捕まえるために、友人をモトクロススタントの最中に亡くしたジョニー・ユタ（ルーク・ブレイシー）が潜入することになる。最初にトライするのは、フランス西海岸の高さ20メートルの波に乗るサーフィンだ。

実際にはマウイ島で撮影したらしいけど、ものすごい迫力だ。でも、ここで何が犯罪なのかわからない。犯罪らしいのはダイヤモンド鉱山の爆破と銀行強盗だけで、それも目的というかやる意味が乏しい。動機が弱いのだ。