インフェルノ

ダン・ブラウン原作の宗教象徴学者ロバート・ラングトン教授の活躍するシリーズ第3弾だ。テレビで前2作を復習放送してくれたので、思い出すこともあった。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ガリレオと来た次にダンテを取り上げて、サスペンスに仕立てるのが素晴らしい。イタリアやトルコでロケを行った映像は本物だ。さらに今までの展開と違って、誰が味方なのかわからないものよかった。最後までドキドキしながら、楽しめだ。

ラングトン教授(トム・ワトソン)が目覚めたのはフィレンツェの病院のベッドの上だ。頭に傷を負って重傷なのだけど、どうも追いかけてくる女殺し屋がいる。担当の女医シエナ(フェリシティ・ジョーンズ)の助けを借りて、病院を抜け出して追手から逃げ出す。その女殺し屋が連絡してのは民間セキュリティー会社のハリー・シムズ(イルファン・カーン)だ。それと彼らを追いかけてくるのは、WHO(世界保険機構)の職員だ。WHOの職員はどこかの情報局員みたいだ。

WHOの中に、ラングトン教授の若い頃の彼女であるエリザベス・シンスキー(シセ・バペット・クヌッセン)が責任者にいるけど、その部下のクリストフ・プシャール(ベン・フォスター)がどうも違う動きをしている気配がある。そして、彼らが探しているのはどうも、ゾブリスト(ベン・フォスター)が作った細菌兵器だとわかってくる。その細菌兵器の隠し場所を、教授とシエナが探し回る。

ダンテの神曲などをモチーフにした芸術作品の謎解きも相当時間を費やしているけど、追手から逃げるアクションの部分が多い。スパイ映画みたいな要素が多いのだ。誰がラングトン教授の味方なのか、わからないのはドキドキした。裏切りや本来の姿がわかるシーンは見逃せない。


でも、なんか古い文化財の秘密を解き明かして真実に迫っていく快感は前2作よりも少なくなっている。まあ、それでもラングトン教授の活躍は七面六臂である。見て損な気持ちにはならなかった。星4個。

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